何だか無性に

文章が書きたくなりました。
というか創作欲が刺激されたというか（笑）
そんじゃいっちょやってみっか！！

囲われた茶色の木筋から垣間見えるその褐色の肌にふうと指先を押し当てるだけで、己が心の内のどろりどろりとした見得ぬものが融けていく、そんな心持さえ覚えた程だ。あの、頃は。

------------苦しい事など　知らぬ

唯、己の領分に無理矢理分け入られるあの感覚だけには、どうやっても慣れる事は出来ぬのだ。
斯うして己と知らざるものとの領分が不明瞭になれば、自分というものが一体何であるのかすら分からなくなる程である。己というものを強く持たねば何れ解けてあの白雪のように川へ還るのだろうか。
己が来た場所など、知らぬというのに。

そんな事ばかり自分は一日中思い悩み、そうして知らぬ間に自分の体に他人が入り込んでくる。
苦しくて耐え切れず　呼吸すら出来ずにもがいて見上げたあの茶柵からは、何時もの様に褐色の肌が透けて見えた。

-------------そんなに　苦しいか

知らぬ　存ぜぬと突き通せば、呆れかえったような溜息ばかりが薄い唇から零れ落ちる。
何より自分がこの世に生まれ出でたその瞬間から、一番初めに覚えた事柄がこれなのだから、今更文句を言われる筋合いさえ持たぬというのに。


「　　　あ　　　　　　ぁ　　　　　」

ずぐり、ずぐりと　体の芯を捕らえられ、意識を持って行かれそうになるのを辛うじて堪える。歯を食い縛った唇からぼたりぼたりと緋色の涙が零れ落ちて、穴だらけの床に落ちて消える。


-----------きょうは　いつもより　ひどい　


いつもならとうに喰らうだけ喰らって満足して消える筈のものが、今日は中々引こうとせぬ。
がり、と伸ばしきった爪を床に食い込ませ、襲いくる暴虐に耐える。

ぶつりぶつりと、自分を閉じ込める為だけにそこら中にべたべた貼られたまじないの札が、赤黒い炎に塗れて端から熔けていく。

----------いけない　すべてを　このからだに　うけとめなくて　は

此れが己が宿命であり、受け入れなければ生れ落ちた意味が無い。だからこそ自分は此処に在り、その他にはてんで意味を持たぬ代物なのだ。


「　　　ぐ　　　　ぶ　　　　」


体の内から内腑を焼かれ、どぼりと口から黒血が溢れ出す。


------------これ以上は　もう持たぬ


手を　差し伸べた。あの　褐色の肌に触れれば全てが耐えられる。まだ大丈夫だ。大丈夫。
だが、それよりも先に貼られたまじないの力で、焼かれた内腑がぐずぐずと煙を上げて再生する。

この　繰り返しだ。

宙に浮いた儘の手は其の儘に、再び新しい内腑に歓喜の声を上げたものを、己が体に閉じ込めたまま、勢いよくまじないの札が貼られた白刃を腹に付き立てた。

　
「ぎゃあ　ああ　　ああああ　　　　　　ゃ　　　あ」


冷たい刃が、体の内の焔を舐める。

ああ　もう　だいじょうぶ　だ

そう思った刹那に、ごぎりと、鍔辺りから刃が折れる。
反動のように体中の彼方此方から血溜りが零れ落ちた。


---------------------ああ　このからだは　もう持たぬ


ならば最後に、もう一度だけ、あの肌に。
そう思って伸ばした震える指先が触れる、それよりも早く。

しっかりと力強いあの腕が、己が手首を掴み上げたのだ。







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何か途中まですげええろい話みたいですね＼(^O^)／
わーははは、今の所何ネタなのかは明かせませんが、何か無性に書きたくなりました。
うーん、病んでる病んでる(；・∀・)
続きはどーしよーかなー　わはははは